団体信用生命保険と収入保障保険

民間住宅ローンの場合、団体信用生命保険(以下、団信)は強制加入となりますが、フラット35は任意加入となる為、他の生命保険等へ申し込むことも可能です。

被保険者が死亡、または高度障害を負った場合、住宅ローン残債がゼロになる団信。

団信は、借入額100万円あたりの保険料3,580円。例えば借入額3,000万円とすると、一年目は107,400円となり、年払いなのでどうしても保険料の高さが気になるところ…。

そこで、この団信に代わるものとしてよく選ばれている生命保険に、「収入保障保険」があります。

収入保障保険は、契約時に定めた保険期間内に、被保険者が死亡したり高度障害を負った場合に、保険金を一括で受け取らず分割して決められた金額を年払い、あるいは月払いで受け取ることができる保険のことです。(一括で受け取ることも可)

収入保障保険の魅力は、何と言ってもその保険料の安さです。

喫煙、非喫煙等によっても保険料が違ってくるのですが、特に30歳代半ばまでの非喫煙者の方であれば、団信保険料に比べ、圧倒的に安くなります。

団信保険料は年齢を問わず、あくまで借入額に連動しますが、収入保障保険は年齢が高ければ高いほど保険料も高くなります。

また、団信は、当初の保険料は確かに高いですが、住宅ローンの残債に応じて保険料も少なくなる為、例えば繰上返済を積極的に考えている方であれば、団信の方が良いでしょう。

一方、収入保障保険は、どの時点で亡くなっても、保険期間内に遺族が毎月同じ保険金を受け取ることが出来る反面、保険金の総額は年々減っていくという点にも注意が必要です。

このように、両者どちらが良いかを「保険料」だけで比較してしまうのは決して良くないと考えます。(住宅ローンを「金利」だけで判断してしまうのと同じような感覚ですね。)

保険についても、それぞれの仕組みについて十分理解した上で、ご自身に合った選択をしていただければと思います。

カテゴリー: 団体信用生命保険, 有益情報   パーマリンク

コメントは受け付けていません。