「負担付贈与」とは、債務の弁済を条件とした財産の贈与のことを言います。負担付贈与によって財産の贈与を受けた場合、その贈与を受けた者は、財産の価額から債務の額を控除した価額に対して贈与税が課税されます。
住宅ローン借換えにあたっては、この負担付贈与が絡んでくるケースがあります。
例えば、ペアローン（一つの銀行に対し、返済額を夫と妻それぞれ別々に振り分け、2つの住宅ローンを組む返済方法）で住宅ローンを返済中で、他行へ借換えをしたいとします。
しかし妻が退職され、夫のみの収入になってしまった場合、妻の住宅ローン残債分も含めて、夫単独で借換える事が可能です。（もちろん、夫のご年収にもよりますが）
この際、夫に贈与税がかかる可能性があり、この贈与が負担付贈与に該当します。
尚、妻が残債とともに持ち分を夫に贈与したことになり、妻の持ち分は夫名義に変更する必要があります。
贈与税が課税されるかどうか、住宅購入時の「売買契約書」と「請負契約書」、住宅ローン返済明細等を持って、現在お住まいの管轄税務署へ行けば算出してくれますので、是非一度相談に行かれることをおすすめします。
