省令準耐火構造のメリットとデメリット

省令準耐火構造とは、木造軸組工法住宅の設計自由度を確保しつつ、燃えにくい構造にすることによって、火災保険料・地震保険料を半額以下に出来る家のことです。(メリット)

例えば、火災保険料80万円(全期間一括払い)なら40万円になるわけです。非常に大きな違いですね。

本来、木造住宅は保険料の高い「H構造」で契約する必要がありますが、「省令準耐火構造」以上の耐火性能を持つ木造住宅の場合、コンクリート造や鉄骨造等と同じ「T構造」での契約が可能となり、火災保険料が大幅に安くなるのです。

ただし、‘火に強い家’ということで火災保険料が安くなる反面、省令準耐火構造にする為には一般構造では使わない資材を使ったり手間が増えたりと建築費用は増額となります。あと、室内の壁・天井は「石膏(せっこう)ボード」で覆う必要があり、せっかくの「木材(柱や梁等の構造材)を見せる木造らしい内装」は難しくなってしまいます。(デメリット)

省令準耐火構造のメリットだけでなく、デメリットも含めてきっちりと理解し、その上で選択する事が重要だと考えます。

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